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2012年4月6日金曜日

山梨 身延山 1153m

今年の3月は天候の悪い日が多く山に行く機会が
ありませんでした。
                     4月に入ってからも気温の低い日が続きましたね
台風なみの春の嵐もあって桜の様子が心配でした。
久しぶりの好天に恵まれた休日、山梨県の

身延山に向かいました。
沿道の桜も満開で迎えてくれます。
身延山の久遠寺は鎌倉時代に日蓮聖人が開いた
日蓮宗の総本山です。境内には樹齢400年!を
超えるしだれ桜が2本あり満開のときは見上げると
さくら色の滝のようにも雲海のようにも見えます
境内にはたくさんの観光客が訪れていました。
坊のさくらに見送られて身延山の奥ノ院、思親閣
まで約3時間の登りです。
杉木立の中を進みます。
思親閣までは50丁、参道の道筋には石塔が立って
います。
参道の途中、右手に富士山が顔をのぞかせます。
眼下に富士川の流れが。
先日の台風のような春の嵐で泥流が流れ
込んだのか道が荒れているところもありました。
いよいよ49丁、奥の院はもうすぐです。
その身延山の山頂(標高1153メートル)に
奥之院思親閣があります。

・・・・日蓮聖人は身延在山の9年の間、故郷のことを
思い出されては、西谷のご草庵より50丁の道なき道を
登られ遙かに房州小湊のご両親、師の道善房を
追慕されました・・・・

と記されていました。ご両親思いだったんですね。
ここまで徒歩で参道を登ること約3時間、身延山
ロープーウェイで登ると約7分
奥之院に参拝してから南アルプス展望台で
昼食です。今日は南アルプスが雲に隠れて
残念!
お湯を沸かして昼食準備。ベンチとテーブルが
あるので便利です。久遠寺との温度差が5度位
あるためにロープーウェイで登ってきた人たちは
寒さで早々に引き揚げていきました。
帰路は西参道を下ります。途中の道筋には
真新しい塩化カルシウムの袋がいくつも置かれて
いました。道路の凍結時に滑り止め防止に
使われるものですが今年は寒さが続くので
補充のために置かれたのでしょう。
久遠寺の西谷へ降りる道と赤沢宿へ向かう道の
分岐地点、感井坊に着きました。
かつては久遠寺から赤沢の宿、羽衣を経て
七面山、敬慎院を目指す行程が日蓮宗の本来
の参拝路であったようです。
歩いて参拝するにはかなり体力的にハードな
行程だと思います。信仰の力でしょうか。
最近はこのルートを行く参拝者は少ないのでしょう。
かつては多くの参拝客が利用した休憩所も
今は崩壊寸前です。

西谷参道をしばらく下ると県指定天然記念物の
身延千本杉の林に入ります。

一帯の樹齢は270年以上、本数は約200本余り、木の大きさは一様ではないが
胸高周囲3m内外、樹高は最大55mで、まれに見る美林帯を形成して
県指定天然記念物です。
杉木立に夕日の木漏れ日が美しい。

日も翳ってきました。早く下山しないと18時最終の
シャトルバスに間に合いません。
西の谷には沢山の宿坊があり、風にゆれるしだれ桜が
風情のある美しさを出しています。
東参道から奥之院を経て西参道を下りるコース。
桜の花に包まれた6時間でした。